ライフプラン
共働き世帯が考えておきたいライフプラン
「今は払える」だけで決めていませんか?
共働き世帯は2人分の収入があるため、家づくりを考えるうえで大きなメリットとなります。
「2人とも働いている今が、家を建てる良い機会かな」と考えて、家づくりを始める方も多いのではないでしょうか。
しかし、家を建てて暮らしていく間に、子どもの誕生や進学、転職など、様々なライフイベントにより、家族の状況が変わる可能性があります。
建てた後に後悔しないためにも、”今の収入”だけを見るのではなく、”これからの家族の暮らしがどのように変化していくのか”まで考えておくことが大切です。
ライフプランで「これからの暮らし」を見える化

”今”だけでなく、”これからの暮らし”まで考える。
その手助けをしてくれるのが、ライフプランです。
難しく考えず、まずは以下の3STEPに沿って考えてみましょう。
STEP① これから起こりそうなことを書き出してみる
まずは、『これから起こりそうなこと』を夫婦で一度書き出してみましょう。
例)
・子どもの誕生→何人?
・転職の可能性は?
・車の買い替え
・産休、育休の取得
・子育て中の働き方は?
・趣味や旅行を楽しむ
・子どもの進学
・老後の生活
などのように、思いつくまま挙げてみましょう。
全てを正確に予測する必要はなく、「こうなったらどうする?」という選択肢を事前に考えておくことが重要です。
STEP② 書き出した内容を時系列に並べる
次に、STEP①で書き出した内容を起こりそうな順番に並べてみましょう。
例)
出産
フルタイムから産休取得へ
⇩
子育て期間
育休取得・時短勤務の可能性
⇩
子どもの成長
時短からフルタイムへ
⇩
進学・車の買い替え
転職の可能性
⇩
老後
定年を迎える
このように、人生の流れをざっくりと見える化します。
同時に「その時期の収入がどうなっているか」も考えておくと、家を建てた後の暮らし全体が見えてくるためオススメです。
STEP③ 『大切にしたい暮らし』を考える
最後に、『これからの人生で何を大切にしたいか』を考えましょう。
例)
・家族で旅行や趣味を楽しみたい
・子どもの教育にお金をかけたい
・将来、ゆとりを持って生活したい
・毎日の家事時間を減らしたい
・みんなが集まれる家にしたい
・両親と同居したい など
ライフプランは”家づくりに使えるお金”を決めるためのものではなく、これからの暮らしで大切にしたいことを明確にし、そのうえで家づくりを考えるためのものです。
このようにライフプランを整理すると…
「いつ、どんな変化がありそうか」
「その中で、どんな暮らしを大切にしたいのか」
が少しずつ見えてきます。
ライフプランを家づくりにどう活かす?
では、このライフプランを実際の家づくりにどう活かせば良いのでしょうか。
特に共働き世帯の場合は、”夫婦の働き方”と”家での過ごし方”が家づくりに密接に関係してくるため、今回は意識すべきポイント3つをご紹介します。
POINT01|夫婦の『働き方の変化』を前提に家づくりを考える

共働き世帯の家づくりで特に大切なのは、夫婦の働き方が変わる可能性を考えておくことです。
産休や育休、子育てによる勤務時間の変更、転職などにより、同じ共働きでも収入や働き方がずっと同じとは限りません。
将来のことを正確に予測する必要はありませんが、『これら収入の変化が起こった場合でも無理なく暮らせるか』という視点を持っておくことは重要です。
住宅費についても「今払えるか」だけでなく、「働き方が変化する可能性がある時期」も含めて考えておくと安心です。
特にペアローンや収入合算を利用する場合は、一時的に片方の収入が減少しても返済できるかを事前にしっかりと確認しておきましょう。
POINT02|『働く時間』だけでなく『家事・育児の時間』も考える

共働き世帯にとって、家づくりで考えておきたいことは”金銭面”だけではありません。
夫婦2人で働きながら子育てをする場合、毎日の家事・育児にかかる時間も、暮らしやすさを大きく左右します。
例えば、スムーズな帰宅動線や、子どもの様子を見守りながら家事ができる間取り、家事負担を軽減する家事ラク動線など、仕事終わりの限られた時間を有効的に使える工夫を取り入れることが大切です。
ライフプランをもとに、これからの働き方や家族の暮らし方を考えながら、自分たちに合った住まいを計画していきましょう。
POINT03|『教育費』と『住宅費』のバランスを考える

子どもの誕生や進学など、これからの家族のライフイベントを考える時、教育費についても事前にイメージしておくことが大切です。
入学や習い事、進学など、子どもが成長するにつれて必要になる費用は変わっていきます。
住宅費と同様、教育費も家計の中では大きな支出のひとつです。
家づくりの際は「教育費が大きくなる時期がいつ頃になりそうか」を把握し、その時期に向けて備えておくと安心です。
例)高校や大学進学など、教育費が大きくなる時期に向けて、学資保険や積立などを検討する など
家族によって大切にしたいことが異なるからこそ、ライフプランの作成は重要です。
教育費がかかるから家にかけるお金を減らすのではなく、「大切にしたいこと・お金をかけたいこと」を家族で整理する。
そのライフプランをもとに、これからの暮らしに必要なお金を考えながら、自分たちが大切にしたいところにしっかりとお金を使う。
このように、事前に教育費と住宅費を一緒に考えておくことで、子どもの成長に合わせた支出にも対応することができ、無理のない家づくりへとつながります。
共働きだからこそ気をつけておきたいこと

ここまでライフプランをもとにした家づくりのポイントについてご紹介しましたが、実際に家づくりを進める際には、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
共働き世帯の場合、「夫婦2人が働きながら、家事や育児を行っていく」という暮らしを前提に考えることが大切です。
ライフプランで整理した「働き方」や「家族の暮らし方」をもとに、土地選びや間取り、防犯面などにも目を向けてみましょう。
住む場所・土地選び
共働き世帯にとって、土地選びは非常に重要です。
夫婦それぞれの通勤時間だけでなく、子どもの送迎や買い物など、家族みんなの暮らしやすさも考えて土地を選ぶことで、家族と過ごす時間を増やすことができます。
また、仕事帰りに買い物をして帰りやすいか、日常的に利用する施設が近いかなども考慮しておくと、スムーズな暮らしにつながります。
土地選びの際は土地の広さや価格だけで決めず、これからの生活全体を考えて、家族にとって住みやすい場所を選びましょう。
→ライフプランで将来の働き方や生活をイメージしておくことで、家族にとって”どこが住みやすいか”を考えやすくなります。
それぞれの生活リズム
共働きといっても、夫婦それぞれ勤務状況が異なります。
勤務時間に限らず、在宅勤務や夜勤の有無、休日なども違うため、それぞれの生活リズムに合わせた住まいを考える必要があります。
例)
・在宅勤務あり→集中できる書斎やワークスペース
・夜勤あり→生活音などが気にならない位置に寝室
・出退勤時間が違う→生活動線や収納を工夫する
などのように、働き方や生活リズムに合わせた家づくりをすることで、お互いにストレスなく生活することができます。
→転職を希望している場合は、柔軟な対応ができる間取り・工夫を取り入れておくと安心です。
防犯対策

夫婦ともに働いていると、日中に家を空ける時間が多くなりがちです。
そのため、家づくりの際は防犯面についてもしっかりと考えておきましょう。
防犯性に優れた窓、外から室内が見えにくい工夫、防犯カメラや防犯砂利、宅配ボックスの設置など、防犯対策といってもさまざま。
家族が安心して暮らせる家にするためにも、多角的な視点から自分たちに合った対策を検討しましょう。
→自分たちの働き方、将来の暮らし方までを把握しているからこそ、必要な防犯対策も考えやすくなります。
家族間のコミュニケーション
共働き世帯の場合、家族全員が揃って過ごせる時間が限られることもあります。
だからこそ、家づくりの際は自然とコミュニケーションを取れるような工夫も大切です。
例)
・家族が集まりやすいLDK
・リビングを通る帰宅動線
・LDK内にスタディスペース
・上下階を繋ぐ吹き抜け
など、家族が自然と顔を合わせる、気配を程よく感じられる環境づくりがオススメです。
ライフプランから見えてきた『大切にしたい暮らし』をもとに考えてみると、希望の間取りが見えてくるのではないでしょうか。
ライフプランに合わせて資金計画を考える

これからの家づくりでは、「いくら借りられるか」ではなく「無理なく返していけるか」を考えることが大切です。
特に、共働き世帯の場合は、収入が2人分のため借入額を大きくできるメリットもありますが、前述したように収入が変化する可能性も考慮しておく必要があります。
資金計画を立てる際は、現在の収入だけでなく、”もしも”の場合も含めたライフプランをもとに検討しましょう。
住宅ローンの選び方
共働き世帯が住宅ローンを検討する場合、主に「単独ローン・収入合算・ペアローン」の3種類の選択肢があります。
これらローンはそれぞれに特徴があるため、自分たちに合った住宅ローンを選ぶことが大切です。
【単独ローン】
どちらか1人だけが住宅ローンを組む
【収入合算】
夫婦の収入を合算してローンを組む
【ペアローン】
夫婦それぞれが住宅ローンを組む
今後もお互いに働き続けるのか、時短勤務など働き方を変えるのかなど、ライフプランをもとに整理したうえで、ベストな住宅ローンを選びましょう。
これからの『お金の使い方』も整理しておく
家づくりやライフプラン作りをきっかけに、これからのお金の使い方について話し合っておくことも大切です。
教育費や旅行、老後資金など、ライフプランから見えてきた”家族の将来に向けて準備するお金”を計画的に貯めていけるよう、一度しっかりと話し合っておきましょう。
「収入が2人分あるから大丈夫」ではなく「2人分の収入をどのように使っていきたいのか」を考え、夫婦でお金の使い道を共有しておくことも、無理のない資金計画につながります。
ライフプランは、家づくりの方向性を示してくれるもの

ライフプランは「家にかけるお金を減らすためのもの」ではなく、「自分たちらしい家づくりを見つけるためのもの」です。
どんな暮らしを望むのか、家づくりにどこまでこだわりたいのかなど、家づくりの方向性が具体的に見えてくることで、大切なところにしっかりとお金を使うことができます。
共働きで忙しい日々を送るからこそ、この機会に一度ライフプランを見直し、限られた時間を有効的に使える『自分たちらしい暮らし方』を考えてみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ
- 家づくりの際は、ライフプランをもとに「これからの家族の暮らしの変化」まで考える。
- 共働き世帯の場合は、転職や産休・育休などにより、夫婦の収入が変化する可能性があることを考慮しておく。
- 共働きでも暮らしやすい家づくりのためには、金銭面だけでなく、家事・育児のしやすさや住む場所、防犯面などにも目を向けることが大切。だからこそ、将来の暮らしを見据えたライフプランが必要。




















