家づくりの知識
ナフサショック‼ 家づくりはどうなる?
ナフサとは?|家づくりとの関係
最近ニュースでよく聞く『ナフサ』
「ナフサって何?」
「初めて聞いたけど、家づくりと関係あるの?」
という方も多いのではないでしょうか?
今回は、このナフサと家づくりの関係、ナフサショックでこれからの家づくりはどうなるのか、今家づくりを考えている方が取るべき対策などについてご紹介します。
そもそもナフサとは?

ナフサとは原油から得られる石油製品の1つで、プラスチックや化学製品の原料となるものです。
ガソリンの原料として知られていますが、実は住宅にも多くのナフサが使われています。
【住宅に使われているナフサ由来の材料例】
例えば…
・断熱材
・塩化ビニル管
・接着剤や塗料
・キッチンなどのプラスチック部品
など、これらはナフサを原料に作られています。
見えない部分に使われていることが多く、あまり聞きなじみがない言葉ですが、ナフサは私たちの身の回りに多く存在しているのです。
今、住宅業界にも起きている「ナフサショック」とその背景

ナフサショックとは原料であるナフサの価格高騰や供給不足によって起こる現象で、住宅業界の場合は建材・設備の値上がりや納期遅延、受注停止などの影響が出てきています。
日本は原油輸入のほとんどを中東に依存しており、ホルムズ海峡を経由して運ぶルートが主となっていました。
そのため中東情勢が緊迫化し、ホルムズ海峡の物流が大きく滞った今、日本に十分な量のナフサが供給されず、じわじわと影響が出てきているのです。
しかしこれは一因に過ぎず、輸送コストの上昇など他にも様々な要因が絡み合って起きてます。
代替調達もすぐには追いつかないため、影響は長期間に渡ると考えていた方が良いでしょう。
ナフサショックによる家づくりへの影響

今回のナフサショックは価格高騰だけでなく、納期の遅れや受注の一時停止なども起きており、「値上がり」と「入手困難」が同時に起きています。
また、前述したように住宅にはナフサを使った材料が多く使われているため、工期にも大きな影響が出てきます。
ここからは、ナフサショックが家づくりに及ぼす具体的な影響について見ていきましょう。
家づくりへの影響 01|建築費の上昇
ナフサを使った材料の値上げにより、建築費が上昇します。
また、ナフサは材料だけでなくガソリンにも使われているため、物流費の上昇など影響は広範囲に及ぶ可能性があります。
仕様(ナフサ由来の材料をどれだけ使っているか)によっても変わるため、どのくらい価格の変動が起きるのか確認しておくと安心です。
家づくりへの影響 02|納期の遅れ
ナフサを使った材料の納期が遅れる、ストップすると、全体の工期も伸びる、止まることも考えられます。
工期が伸びると予定通りに家が完成せず、引き渡し・引っ越しも延びてしまいます。
影響を受けやすい材料は早めに決めて発注する、余裕を持ったスケジュールで動くなどの対策をしておきましょう。
家づくりへの影響 03|仕様や見積もり変更の可能性
ナフサ不足によって材料が確保できない場合、代替品への変更が必要になるかもしれません。
仕様を変更する際は、住宅性能やデザインがどう変わるのかしっかりと確認しておきましょう。
また、価格高騰や材料の変更による追加費用などが発生する可能性もあります。
どの材料が価格上昇の対象なのか、代替品にした場合の見積もりはどのくらい変わるのかなども事前に確認しておきましょう。
影響を受けやすい材料・設備4選
①断熱材
ウレタンフォームや発泡ポリスチレンなどは、ナフサを原料とする素材が多く使われています。
そのためナフサ不足による影響を受けやすく、在庫も豊富に作られていないため、値上げや供給制限の影響を受けやすくなっています。
②接着剤や塗料
接着剤や塗料、防水材などにもナフサが多く使われています。
断熱材同様、値上げや供給制限の影響を受けやすく、外壁や屋根工事の遅れ、見積もりの変動などが起こりやすくなります。
③配管や樹脂系の物
水道の配管などに使われる塩化ビニル管や、樹脂サッシなどの樹脂系の材料にもナフサは使われています。
断熱材や塗料ほどではなくても、影響を受けやすい材料の1つです。
特に配管などは基礎部分のため代替が難しく、仕様変更も簡単には出来ません。
④住宅設備
キッチンやお風呂、トイレなどの住宅設備は、内部のプラスチック部品にナフサが使われているため影響を受けます。
メーカーの受注一時停止や調整により、納期の遅れや一部商品の受注制限などが起こると予想されます。
家づくりを考えている方へ

これまでの状況から、「もう少し待って家を建てた方がいいのでは?」と思った方も少なくないと思います。
しかし、家づくりの費用は年々上がり続けています。
さらに、この高騰した価格が一時的な価格で、落ち着いたら元値まで下がるという可能性も低いです。
では、どうすればいいのか?
最後に、これから家づくりを考えている方が取るべき対策についてご紹介します。
「様子を見る」というリスクを理解する
ナフサショックはいつまで続くか分からず、家づくりの費用も増加傾向にあります。
待つことで逆に家づくりのコストが上昇する可能性もあるため、”待てば安くなる”とは限りません。
家づくりを考え始めたばかりという方は、ゆっくりと進めている間に今の状況が落ち着いていく可能性もあります。
家づくりは長期間に渡ることも多いため、今から少しずつ動き始めてみるというのも1つの手です。
また状況が落ち着いてから建てたい方も、落ち着いてからメーカーや工務店を探し始めるとさらに遅くなってしまうため、今のうちから探し始めるのはオススメです。
余裕を持ったスケジュールと予算
工期の遅れや価格高騰が予想されるため、注文住宅を検討する際は、スケジュールと予算に余裕を持たせて進めましょう。
”子どもが小学校に入学する前までに”などの希望がある方は、余裕を持って計画を立てましょう。
また、価格高騰により、見積もりの価格が工事までに上がる可能性も考えられます。
代替品への変更で追加費用が発生することも考え、予算には少しゆとりを持たせておきましょう。
ギリギリのスケジュール・予算で進めてしまうと、急な変更に対応できず、妥協せざるを得ない状況になることも…不安定な時だからこそ、安心のためにも「余裕」を持った行動を!
目先のコストに捉われない
家づくり費用が上がった分、住宅性能やグレードを下げて”住みにくい家”にしてしまっては意味がありません。
住宅性能を下げると、光熱費やメンテナンスコストが高くなり、入居後の負担が大きくなってしまいます。
目先のコストを下げることだけを考えず、数十年後の暮らしまでを見据えた家づくりが大切です。
自然素材を選ぶ
ナフサ不足による影響が少ない「自然素材」を選ぶという方法もあります。
断熱材をセルロースファイバー(古紙)、床材を無垢材、漆喰(石灰)の塗り壁など、ナフサに頼り過ぎない素材選びも可能です。
配管や防水材など使わなければならない材料もあるため、影響を0にすることは出来ませんが、受けにくくすることは出来ます。
自然素材の家は人に優しく、温もりある快適な住環境を実現できるため、結果的に暮らしやすさや長持ちする家へと繋がります。
ユウキホームでは自然素材を使用した家も建てています。
ゆっくりと家づくりを進めたい、今後の家づくりがどうなるか詳しく知りたいという方も大歓迎ですので、不安にならず、まずは一度ご相談ください。
この記事のまとめ
- 2026年3月頃から中東情勢などの影響により、プラスチックや化学製品の原料となっている”ナフサ”が不足しており、家づくりにも影響が出てきている。
- 断熱材や配管など住宅にはナフサ由来の材料が多く使われており、建築費の上昇や納期の遅れなどが具体的な影響として挙げられる。
- ナフサショックがいつまで続くのか分からず、住宅コストが年々増加している状況を考えると、先延ばしにせずゆっくりと家づくりを進めていくという方法もある。




















