家づくりの知識

注文住宅に書斎は必要?

そもそも書斎とは?

書斎とは、読書や書き物をする部屋のことです。
一般的には、デスクやカウンター、椅子、収納棚などを設置することが多く、1.5~4畳ほどが目安とされています。

近年はライフスタイルや働き方の変化によって、書斎の使い方や広さ、場所も多様化しています。
仕事や趣味を楽しむ部屋、スタディースペースとしても使われ、家族みんなで使用することも。

それに伴い、個室だけでなくリビングなどのオープンな場所にも作られ、ライフスタイルに合わせた書斎作りが人気となっています。

 

 

書斎を作るメリット

①仕事に集中できる

仕事専用の空間があれば、集中しやすく効率的に仕事を進められます。生活音が気にならないため家族がいても集中することができ、オンライン会議にもすぐに対応できます。

また、書斎がない場合、その都度パソコンや書類を準備・片付けしなければいけませんが、個室にしておけばその手間も省けます。子どもが触ってしまう心配もなく、子育て世帯の方でも安心です。

 

②読書や趣味スペースとして、1人時間を確保できる

書斎は仕事だけでなく、読書や趣味のスペースとしての使用もオススメです。本を読む、ノートをまとめる、ゲームをする、趣味の作業に没頭するなど、使い方は様々。

「大人がゆっくり過ごせる空間」として、人気が高まってきています。

 

③収納やインテリアスペースとして使える

趣味のコレクションを飾ったり、大事な物・書類を保管したりするためにも大活躍の書斎。

オープンスペースに設ければ、お気に入りのコレクションやインテリアをいつでも見ることができ、その場で作業することも出来ます。

また、個室タイプにすれば、大事な物や書類を一ヶ所にまとめて保管でき、来客時にも人目につくことがありません。

 

 

書斎のデメリットと対策

①居住スペースや収納が少なくなる

書斎を作ることによって、他のスペースが狭くなってしまうことがあります。生活・収納スペースが少なくならないよう注意しましょう。

 

②使わなくなってしまう

目的が曖昧なまま、とりあえず書斎を作ってしまうと、使わず物置になってしまう可能性があります。
また、用途に合わせた空間でない場合も、居心地が悪く徐々に使わなくなってしまいます。

 

対策

書斎を無駄な空間にしないためにも、以下のポイントが大切です。

・書斎の用途や目的を決めておく
・適切な場所、広さで作る
・必要な場合は収納を設ける

 

まず、書斎を作るにはそれなりの空間とお金が必要です。用途や目的が曖昧なまま作るのではなく、「何のために作るのか」よく話し合っておきましょう。

次に、書斎の必要性や用途が決まったら、作る場所と必要な広さを考えましょう。リモートワークをする場合は個室、家事の合間に読書や趣味を楽しむ場合はリビングの一角など、用途によって適切な場所も広さも変わってきます。

また、収納の有無や必要な量、配置も同じく異なり、快適な書斎づくりには欠かせません。

設置場所、広さ、収納をセットで考えることが大切です。

 

 

書斎は3タイプ

注文住宅の書斎は、大きく分けると主に3つのタイプに分けられます。

・個室(クローズドタイプ)
・オープンタイプ
・半個室(セミクローズドタイプ)

それぞれにメリット・デメリットがあるため、特徴とともに合わせて確認し、自分たちの生活スタイルに合った書斎タイプを見つけましょう。

 

個室(クローズドタイプ)

個室タイプの書斎は壁とドアで仕切られ、完全に独立した空間です。

集中力を高めたい場合やプライバシーを求める方にオススメで、周囲の音や視線を遮断できるため、リモートワークや趣味部屋に最適。本棚や収納棚を設置してコレクションを飾れることも、個室ならではのメリットです。

一方、完全に空間を仕切るためある程度の広さが必要なこと、狭いと圧迫感を感じること、空調の問題などがデメリットとして挙げられます。間取りや窓の配置を工夫して、過ごしやすい空間にすることが大切です。

 

オープンタイプ

オープンタイプの書斎は、リビングやダイニング、寝室などの一角に設ける開放的なスタイル。

空間が仕切られておらず気軽に使いやすいため、子どもの様子を見ながら作業する子育て世帯には特にオススメです。
また、階段下などの狭い空間(デッドスペース)にも設けられる、家族の共有スペースとして使えることも魅力の1つです。

デメリットとしては、開放的で生活音や家族の会話が聞こえるため集中しにくい、プライバシー性が低いなどが挙げられます。設置場所や生活動線、テレビとの距離などを考慮し工夫しましょう。

 

半個室(セミクローズドタイプ)

セミクローズドタイプの書斎は、ドアを設けず壁やパーテーション、家具などで空間を仕切ります。

開放感がありつつ、適度なプライバシーを確保できることがこのタイプの特徴です。オープンタイプより集中しやすく、個室タイプほど閉塞感を感じないため、程よい距離感で作業することが出来ます。

ライフスタイルに合わせて柔軟に使えますが、用途を明確にしておかないと中途半端なスペースになり使わなくなることも…。
何のために、どこに作るのかを事前に明確にしておくと良いですね。

 

 

書斎の建築実例

ここからはユウキホームの施工事例をもとに、書斎の実例集をご紹介します。

一緒に該当の施工事例のリンクを付けていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

 

実例1|個室タイプ

2階に作った個室タイプの書斎です。カウンター部分を広めに作っているため、パソコンを置いても十分な広さがあります。
また、カウンター部分に配線を通す穴を開けており、コード類もスッキリ。

造作の収納棚を壁面に設置することで、収納棚を置くスペースを省くことが出来ました。

>>>施工事例を見る

 

実例2|リビングの一角①

キッチン横に作ることで、家事の合間に気軽に使うことが出来ます。
読書をしたり、家計簿を付けたり、料理の合間に子どもの勉強を見ることも出来ますね。

照明の雰囲気も相まって、おしゃれ空間なスペースです。

>>>施工事例を見る

 

実例3|リビングの一角②

こちらはダイニングの近くに作りました。家族との距離が近く、コミュニケーションを取りながら作業するにはピッタリです。

収納棚は内側に入れることで壁が程よく目隠しとなり、リビング側からは見えません。収納は欲しいけど、あまり見えてほしくない方にはオススメの工夫です。

>>>施工事例を見る

 

実例4|デッドスペースを有効活用

階段下のデッドスペースを活かした書斎。圧迫感を感じないように地窓を設けて光を取り込みました。

あまり広さや収納を求めない場合は、このような方法がオススメです。

>>>施工事例を見る

 

実例5|吹き抜け上部や廊下を活用

2階のホールスペースを活用した書斎スペースです。家族の気配を程よく感じつつ、作業に集中できますね。

大きくなったお子様のスタディースペースとしても、家族共用スペースとしても使え、壁面収納も十分な量があります。

>>>施工事例を見る

 

+α 家族に合わせた造作スペース

明確に利用用途や目的が決まっている場合は、それに合わせて造作で作ることも可能です。
使う人数に合わせて、身長に合わせてなど、造作だからこそ出来る強みがあります。

また、リビングの雰囲気に合わせて作ることができ、全体の雰囲気を崩す心配もありません。今回は主に子ども用のスペースとして使うため、プリントや作品が貼れるよう正面にマグネットボードも付けました。

>>>施工事例を見る

 

このようにはっきりと用途が決まっていると、それに合わせた場所や広さ、収納、工夫などの対応ができ、より快適な空間を作ることが出来ます。

 

 

この記事のまとめ

  1. 近年はライフスタイルの変化により、リビングなどのオープンな空間の書斎も人気があり、使い方も多様化してきている。
  2. 書斎は個室タイプ、オープンタイプ、半個室タイプの3種類があり、用途に合わせた書斎タイプを選ぶのがオススメ。
  3. 書斎は仕事や趣味に集中できるメリットがあるが、居住スペースが減ってしまうデメリットもある。必要な場合に、適切な場所・広さで作ることが大切である。

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