日々のこと
夏の終わりに、少し寂しくなる理由
こんにちは。
8月も後半になりました。
暦の上では「処暑」を迎え、少しずつ暑さが和らいでいく頃……のはずなのですが、外に出てみると、まだまだ夏真っ盛りです。
「そろそろ涼しくなってくれてもいいのにな」と思いながら、それでも朝の蝉の声が少し静かになっていることに気づくと、夏も終わりに近づいているんだなと感じます。
子どもの頃、8月の終わりは少し苦手でした。
夏休みが終わるからです。
宿題の進み具合を気にしながら、残り少ない休みを惜しむ。
「まだあと一週間もある」と思っていたはずなのに、気がつけば「もう一週間しかない」。
不思議なものです。
大人になると、夏休みそのものはなくなりました。
それでも、8月の終わりになると、どこか少し寂しいような気持ちになることがあります。
夕方になるのが少し早くなったり、蝉の声が変わったり、スーパーに並ぶ商品が少しずつ秋らしくなったり。
季節が変わるときには、気温だけではなく、身の回りの小さな変化があります。
私は、こういう「小さな変化」に気づくことが、意外と好きです。

例えば、夕方の光。
夏の間は強く感じていた日差しが、少しずつ柔らかくなっていきます。
同じ場所、同じ窓から入る光でも、季節が変われば見え方が違う。
建築の仕事をしていると、こうした光の変化を意識することがあります。
家の中に入ってくる光は、単純に「明るい・暗い」だけではありません。
時間帯や季節によって、光の角度や色、影のでき方まで変わります。
だから、窓を考えるときにも「どれくらい大きくするか」だけではなく、「その窓から、どんな景色や光が入ってくるのか」を考えることがあります。
朝の光が気持ちいい窓。
夕方の空が見える窓。
雨の日には、少し静かな時間を感じられる窓。
そんなふうに考えていくと、窓は「明るくするためのもの」だけではなく、季節を感じるための場所にも見えてきます。

家の中にいると、外の季節を忘れてしまうことがあります。
暑い日はエアコンをつけ、雨の日は窓を閉める。
便利で快適な暮らしですが、そんな中に少しだけ外の気配が入ってくると、暮らしは案外豊かになるのかもしれません。
夏が終わるのは少し寂しい。
でも、夏の終わりだから気づけることもあります。
蝉の声が少し変わったこと。
夕方の空が少し高く感じること。
そして、もうすぐ次の季節がやってくること。
まだまだ暑い日が続きますが、残り少ない夏も、そんな小さな変化を探しながら過ごしてみたいと思います。
皆さまも、今年の夏の終わりに、何かひとつ「季節が変わったな」と感じるものを見つけてみてはいかがでしょうか。




















