日々のこと
住宅建築の多くの「課題」
こんにちは、今回は設計工務からお届けいたします(; ・`д・´)
家づくりを考え始めたとき、多くの方がまず情報収集から入ると思います。
インターネット、SNS、住宅展示場、YouTube。今は、住宅に関する情報があふれています。
高断熱・高気密、耐震等級3、ZEH、長期優良住宅。デザインも「おしゃれな家」が無数に目に入ってきます。
一見すると、住宅はどんどん良くなっているように見えます。
しかしプロとして関わる中で、私は強い違和感を覚えることが増えてきました。
「住宅建築が本来の目的から少しずつズレてきているのではないか」
性能やデザインが「目的」になってしまった住宅
近年の住宅建築では、性能が重視されるようになりました。これは決して悪いことではありません。
断熱性や耐震性は、住まいの安全性・快適性に直結します。
しかし問題は、性能の数値そのものが目的化してしまっていることです。
断熱性能はいくつの数値(UA値)、等級(断熱等級)はいくつか、他社より優れているか、本来それらは「快適に暮らすための手段」のはずです。

「数値を達成すること」がゴールになってしまうと、住まい全体のバランスが崩れ始めます。
同じことはデザインにも言えます。SNSで見たかっこいい家、流行している外観。
デザインを否定するつもりはありませんが、ただ、そのデザインが自分たちの暮らしに合っているかは別の話です。
住宅業界の変化が生んだ歪み
こうした状況の背景には、住宅業界そのものの変化があります。
・建築コストの上昇
・人手不足
・工期短縮の圧力
・住宅の「商品化」
効率を優先せざるを得ない状況の中で、設計や施工が細分化され、一棟一棟を丁寧に考える余裕が減っているのも事実です。
その結果、
「無難で売りやすい家」
「説明しやすい家」
が増えていきます。決して手抜きという意味ではありませんが住む人それぞれの暮らしに深く向き合った住宅は、どうしても後回しになりやすいのです。
その影響を一番受けるのは、お施主様です。家が完成した直後は、問題に気づきにくいこともあります。
本当の違和感は、住み始めてから少しずつ現れます。
「思ったより使いづらい間取り」
「なぜか落ち着かない空間」
「光や風がうまく入らない」
「将来の暮らしが想像されていなかったことへの後悔」
「性能もデザインも悪くないはずなのに、なぜかしっくりこない」
これは、決して珍しい話ではありません。

「こうすれば正解です」という答えを押し付けるつもりはありません。
家づくりに、絶対的な正解はないからです。
ただし、判断材料を増やすことはできます。
「住宅建築の裏側で何が起きているのか」
「なぜそういう提案が出てくるのか」
「どこに違和感を持つべきなのか」
家づくりをご検討している方が、
少し立ち止まって考えるきっかけになれば幸いです。




















