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家づくりのポイント

スマホ進化論と家の未来

こんにちは。

まだ日中は暑いですが、朝晩の空気に秋を感じるようになり、家の中でも穏やかに過ごせる季節になってきました。

今回は「進化論シリーズ」の第2弾として、“スマホ進化論と家の未来” についてお話ししてみたいと思います。

スマートフォンが登場してから、まだ二十年ほど。

それでも、私たちの暮らしの中心にこれほど深く入り込んだ家電?は他にないかもしれません。

電話やメールだけでなく、写真、買い物、支払い、天気、スケジュール…。

「これさえあれば生活がまわる」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな便利すぎるスマホは、近年では家の一部も操作するようになってきました。

たとえば外出先からエアコンをオンにして帰宅時には快適な室温にしておく。

お風呂のお湯をスマホで張る。

玄関ドアの鍵をスマートロックにして、出先でも施錠・解錠の確認ができる。

照明を音声で操作して「ただいま」と言うだけで部屋の明かりがふわっと灯る。

こうした“スマートホーム化”は、少し前までは特別な住宅に限られていましたが、

今では一般的な注文住宅でも採用されるようになっています。

  

私たち工務店の現場でも、スマートホームを見据えた設計相談が増えてきました。

例えばWi-Fiルーターの位置を中心にした電波設計、IoT家電のためのコンセント配置、

スマートスピーカーを活用しやすいリビングの天井設計など。

見えない部分ですが、暮らしの「デジタル基盤」を整えることも、これからの家づくりに欠かせない要素です。

ただし、便利さばかりを追いかけると、どこか味気ない家になってしまうのも事実。

ボタンひとつで明かりがつくのも快適ですが、

小さな子どもが「電気つけていい?」と言ってスイッチを押す、

そんな“手の感覚”や“声のやりとり”も、家の温もりのひとつです。

デジタルの便利さの中にも、人のぬくもりを残すこと。

それが私たち工務店の考える「スマートホームのかたち」です。

また、スマホが家中をつなぐ時代だからこそ、

家族が“それぞれの端末で完結してしまう暮らし”にも注意が必要かもしれません。

だからこそ、自然に顔を合わせ、声をかけ合えるような設計、

リビング階段や吹き抜け、共有スタディスペースなどの工夫がより大切になっています。

スマホの進化はこれからも止まりません。

けれども、家づくりの目的は“最新機能を詰め込むこと”ではなく、

“人が気持ちよく過ごせる空間”をつくることです。

テクノロジーに支えられながら、便利さと心地よさ、その両方を楽しめる住まいづくりを心掛けたいと思います。

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